知られざるオフィス緑化の効果!観葉植物を置くとどんな効果が見込める?

公開日:2023/01/15   最終更新日:2022/12/27


働く環境を改善しようと、観葉植物を職場に設置する「オフィス緑化」に取り組む企業も増えてきました。しかし、オフィス緑化という言葉は聞いたことがあるものの、その効果についてはよく知らない方もいるのではないでしょうか?そこで今回は、オフィス緑化の効果を詳しく解説します。オフィス緑化を検討している方は参考にしてくださいね。

今注目されている「オフィス緑化」とは

オフィス緑化とは、オフィス環境に観葉植物などの緑を取り入れることです。オフィスに緑を置くと、働く人の気持ちにもよい影響を与えることが、近年の研究調査で明らかになってきました。それによりオフィスの受付や会議室、デスク周りなどに緑を置くだけでなく、観葉植物をパーティション代わりに配置したり、ツタ植物を使って壁一面を緑で覆ったりなど、さまざまな方法でオフィス緑化に取り組む企業も増えています。観葉植物を置くことで、無機質になりがちなオフィスの印象を変えられるのはもちろん、緑化によるさまざまなメリットが受けられるのです。

オフィス緑化を行うメリット

オフィスに緑を置くだけで何が変わるのでしょうか。ここでは、オフィス緑化を行うメリットについて解説します。

空気がきれいになる

観葉植物を置くメリットのひとつは、空気を浄化する効果があることです。植物は光合成をするために二酸化炭素を吸収し、酸素を放出する働きがあります。その際に、ホルムアルデヒドやクロロホルムなどシックハウス症候群の原因となる有害物質も、植物が吸収・分解してくれるので空気がきれいになります。

目の疲れを緩和する

植物は目の疲労緩和にも有効です。植物の緑色は、心理学上見る人に安心感を与えることが判明しています。また、緑色は人が認識しているなかで最も見えやすい色であり、長時間眺めても疲れにくい色なのです。パソコンやスマホの使用などで疲れがちな目も、植物を眺めることで自然にリフレッシュできるでしょう。

リラックス効果

植物は「フィトンチッド」と呼ばれる香り成分を発しています。フィトンチッドとは植物が外敵から身を守るために放出している物質ですが、このフィトンチッドは人にも影響を与えるのです。具体的には、副交感神経を活性化させてリラックス効果をもたらすほか、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を押さえるなどの効果を発揮します。その結果、観葉植物をオフィスに置くだけでリラックス効果を高められるのです。

知的生産性を高める

視界を占める緑の割合を「緑視率」といいますが、この緑視率はパフォーマンスにも深く関わっています。多くの研究で明らかになったのは、緑視率が10~15%のときに最も人のパフォーマンスが最も向上したことです。そのため、オフィス緑化を行うことで知的生産性も高められます。ただし、緑化率が15%以上になると、緑化のメリットを実感しにくくなるので注意が必要です。観葉植物を配置するときは、適度な量を保つようにしましょう。

幸福感をもたらす

植物を見ると、精神の安定を示す「α(アルファ)波」が増えることがわかっています。アルファ波とは、リラックスしたときに発生する脳波の一種です。植物のある環境は脳内のアルファ波が増幅するため、心理的ストレスが軽減し、幸福感が高まります。また、緑を置くことによってオフィスの美観が向上すれば、従業員や来訪者の心理的緊張を和らげる効果も期待できるでしょう。

オフィス緑化の前の検討ポイント

オフィス緑化のメリットは理解したものの、どうやって行動すればいいのか迷っている方もいるはずです。そこで、オフィス緑化の前に検討しておくべきポイントを解説します。

予算を決める

オフィス緑化に取り組む際は、最初に予算を決めておくことが重要です。オフィス緑化を行うには植物の購入費用だけでなく、剪定や施肥などのメンテナンス費用もかかります。さらに、屋上や壁など設置する場所によっては、潅水装置の工事費用や設置後のランニングコストにも考慮しなければなりません。予算によって、設置できる植物の種類や数、場所も変わるので注意しましょう。

維持管理しやすい植物を選ぶ

観葉植物を健康な状態で維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。せっかく植物を置いても、葉が散ってしまったり、枯れて茶色くなったりしてしまっては美観を損なうだけでなく、緑化におけるメリットもなくなります。オフィス緑化を行う際は、維持管理しやすい植物を選びましょう。オフィスに観葉植物を置くなら、日陰でも育つ「モンステラ」や「ポトス」、初心者でも育てやすい「サンスベリア」「ユッカ」、乾燥にも強い「パキラ」などがおすすめです。

担当者を決めておく

植物を管理する担当者を決めておくと、スムーズにオフィス緑化が進められるでしょう。従業員の中から担当者を選べば、ランニングコストの軽減にもつながります。それができない場合は、観葉植物のレンタルやコーディネート、メンテンナンスを行っている専門業者に外部委託することも検討してみましょう。

動線の妨げにならないレイアウトで配置する

やみくもに植物を配置すると、動線の妨げになり、業務に支障をきたす場合もあるので注意が必要です。具体的なレイアウトを決めて、植物の設置場所を確保するようにしましょう。スペースが限られたオフィスの場合、棚やデスクに置いたり、天井から吊るしたり、壁に設置するなどの方法をとれば動線を妨げることなくオフィス緑化ができます。

まとめ

目の疲労を緩和したり、生産性を向上させたり、オフィス緑化にはさまざまなメリットがあります。オフィス緑化を行う際は、事前に予算や管理方法を決めておき、動線の妨げにならないレイアウトで配置するようにしましょう。加えて、どうしても日当たりや風とおしがよくないオフィス環境では、維持管理しやすい植物を選ぶことも重要です。これらの緑化のメリットや注意点を把握して、観葉植物を活用することでより快適なオフィス環境をつくりましょう。

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